ブースNo. 2F-23
ブースNo. 2F-23
「俳聖芭蕉翁生誕三百年記念展覧会」昭和17年 出品
「芭蕉翁遺墨集」昭和18年 掲載
芭蕉筆の扇面は正木美術館蔵・柿衛文庫蔵などが知られているが、数が少なく貴重。
〈読み〉
木の
もとに
汁も
膾(なます)も
桜哉
はせを
(印)
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〈大意〉
屋敷の庭にむしろを広げ、花盛りの桜の下で酒盛りも宴たけなわの折、そこに花びらが落下粉々として降りかかり、おかげで汁椀といわず膾(なます)といわず、花びらで一杯になってしまう。なんと豊かな花の一日であろうか。
*「汁も膾も」は何から何まで、何もかもという意味の慣用句。
*雪洞扇(せっとうせん)とは近世の宮廷使用の扇。中啓より上部の外側の開きがやや狭いものをいう。
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